山猫流かき氷のこだわり①

2021/05/17

山猫流かき氷のこだわり①
“ミルクシロップにこだわっています”

このタイトル!
あっさり書きましたが、
ミルクシロップを作るのに、丸1日かかります‼︎
これも涙なくしては語れない苦労の物語です笑

みなさん?
ラーメン屋さんは、スープが命ですよね。

かき氷屋さんは、ミルクシロップが命なのです!

これも、話せば長くなるので、多くを語らずに
ここまで来ましたが、お話をいたします。

オープン当初2015年は、
寸胴の大鍋50ℓで、ミルクシロップを作っていました。

先ず牛乳を20ℓ入れて、
そこへ、てんさい糖を入れます。
そして、水あめを入れます。
そして、焦がさない様に、弱火で温度を上げて
でっかーい、木ヘラでひたすら混ぜ混ぜ〜
そこへスキムミルク、生クリームを8ℓ入れます。
85度以上まで加熱して、冷却していきます。
この、冷却がね、大変です…
ある程度、冷めたら、鍋ごと冷凍庫へ
なぜならば、40°〜20°の温度領域を
短時間で冷却しないと、雑菌が一気に繁殖して、
かなり危険だからです。

冷えたら
ペットボトルに詰めていくのですが…
これが、一苦労!
ひしゃくを使いお玉で入れていきます。
出来上がりは、2ℓ19本です。
2日分400人前作るには、これを2回戦やります。
鍋が重くて持てない場合は、半分の量で4回戦です。

ヤバくないですか?

もうね、この作業が大変過ぎて、
世の中のかき氷屋さんて?
ミルクシロップをどうやって作っているのだろう?
と、かなりの摩訶不思議なのですが笑

山猫のミルクシロップは、
こんな手順で作っていました苦笑

そう!作っていました!です!

さすがに2019年には、こんな作り方では、
アルバイトが辞めてしまう。
こんなに辛い作業はさせたくないし、
だからといって、店主自ら作るのもしんどい…無理!

では、作り方を簡単にするか?
味は落としたくない…

そこで〜2019年に、
パステライザー60ℓを導入いたしました。

こちらの機械は、乳製品製造業に使う原料殺菌機です。

この悩みを一気に解決してくれる優れ者なのですが、
またまた、お値段が…

400万円なり〜

悩みましたよ。この値段!
かき氷を何杯売ったら、元が取れるの?
計算しただけで、こちらもヤバイくないですかっ?苦笑

ここで、究極の選択です。
①毎週、地獄の工程を繰り返していくか。
②パステライザーを導入して楽になるか。

答えは、パステライザーを導入することにしました。

決め手は、衛生面です!
牛乳の雑菌が一番怖いですよね。
大量に作れば作るほど危険です。
だから、安全面も考慮して導入いたしました。

それからは、楽ちんな上に、安心安全♡
地獄から天国へ世界が変わりました。

だから、山猫のミルクシロップは、
濃厚だけど、くどく無い、後味はさっぱりで、
そして、新鮮野菜や果実の味を引き立てる
優秀なミルクシロップなのです。

お客様に、コンデンスみるくですか?
と質問されると、激しく否定するのは、
こんな苦労があるからなのです。

この質問は、店主には絶対にしないでください笑
どうぞ宜しくお願いいたします。